2020年02月26日

「教育を考える学生×現職教員 ダイアログキャンプ」開催決定!!


参加者募集中!!









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ダイアログキャンプ リーフレット(「鍛地頭-tanjito-」,猪家(INOSHISHIYA)共催) 表面






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ダイアログキャンプ リーフレット(「鍛地頭-tanjito-」,猪家(INOSHISHIYA)共催) 裏面






 1 「ダイアログキャンプ」の目的と目標







【「ダイアログキャンプ」の目的】
大学(院)生と現職教員との
インタラクティブなホンネの〈対話〉を通して,

〈新しい時代〉の〈新しい教育〉を
〈共創造(co-creation)〉する契機とする。






「ダイアログキャンプ」の目標

  • 大学(院)生は(現職教員から)学校現場の実情を含む最新情報を得,今後の〈新しい教育〉及び自己の将来像等を模索することができる。
  • 現職教員は(大学(院)生から)大学及び大学院での新しい学びに係る情報を得,自己の実践に係る改善方策等を模索することができる。
  • 大学(院)生及び現職教員間でのホンネトークを展開することにより,教育を媒介に,今後支え合う人的ネットワークを構築することができる。



 2 「ダイアログキャンプ」開催の経緯





この度,当塾は「猪家(INOSHISHIYA)」((清水祥平氏が経営するベンチャー企業))の清水祥平氏((世界を飛び回る教育イノベーター。ゼロイチ教育&人生そうぞう力教育を標榜し,キャリアアップスクール,教育者育成,学生サポート及び国際化推進の4つのプロジェクトを手掛ける。現在(令和2(2020)年2月),広島大学教育学部4年生。学生であり,起業家でもある。))と意気投合し,「教育を考える学生×現職教員 ダイアログキャンプ」を共同企画・運営することと相成りました。





この企画は当塾の塾長である小桝(以下,「筆者」)が若き教員時代から夢見ていたものです。そして,その思いは,昨今,日増しに肥大化していました。なぜならば,学校現場において,全国的に新規採用者の離職が目立ち,離職までには至らないにせよ,若手教員たちの心的疲労やそれに伴う苦悩等を耳にする機会が重なっていたからです。当塾が新規採用者等から伺うところでは「こんなはずではなかった(=学校現場の実情が聞いていた以上に遥かに想像を上回って酷い)。」との言述が圧倒的に多いのです。





当塾はこの言述を「学校現場が(全て)ブラックである」とは解しません。新規採用者等はそうした思いに悶々とした不安や苛立ち(中には諦め)を抱いているのかもしれません。しかし,新規採用者等が現実離れした甘い夢物語の中で教職の道を選んだとしたならば,その選定の内的在り方に問題があるわけですし,情報収集不足であるとも言えるわけです。一方で,情報を収集したくても大学や大学院では〈生〉の学校現場における現状を知る術がないのも事実です。





要するに,教職を目指す学生や教育について考えたい学生を基軸に据えると,彼ら/彼女らは〈生〉の学校現場の情報について獲得できる場を求めているということになるのでしょう。実際,この企画を学生側に持ち込んだ際,学生たちからそうした〈生〉の声を聴くことができたのです。詳述すれば,彼ら/彼女らが希求しているものは綺麗事ではない,〈生〉の学校現場の実情(情報)とそこに住まう教職員たちの〈生〉の声なのです





それでは,「この「ダイアログキャンプ」は学生が主賓で,現職教員は〈生〉の情報を暴露する隠密かスケープゴートか?」…………ということにはならないのです。昨年末辺りから学生たちと勉強会やミーティングを持つ中で,筆者は現代の学生気質から大学・大学院の受講システム,将又,学生生活等に至るまで,おったまげること((「良いこと」の方が多かった。))が余りにも多いといった体験をしたのです。筆者が某国立大学の非常勤講師として教鞭を執っていた時代((平成15年))の学生たちではないのです。…………この辺りの事情をここでお話してしまうと「ダイアログキャンプ」での楽しみが無くなってしまいますから,敢えてお話しないでおきましょう。それでも,唯一,お話できることと言えば,彼ら/彼女らとの「対話」を通して,筆者自らの教育観を〈相対化〉できたことです。もう少し細かく述べれば,「ダイアログキャンプ」に参加くださる現職の先生方は自己の授業を初めとする教育活動を振り返り,課題を見出し,改善点を見つけ出すことができるということです。





現実,副塾長の住本を含め,当塾は複数の学生たちと「教育(を考える行為)」を媒介として,その結びつきを堅固にしつつあります。双方が「(教育について)賢くなっている。」「夢を新たにした。」「エネルギーを分かち合っている。」などと感じています。そして,双方が口にした言葉は「このご縁(人的ネットワーク)をこれからも大切にしましょうね。」だったのです。





実は,「ダイアログキャンプ」のご紹介を全国(全世界?)に発信するのは,今回が初めてです。先日((令和2(2020)年2月21日,午後7時20分頃)),ローカル局ではありますが,FM東広島(広島県)で清水氏が案内(宣伝)をしてくれましたが。





しかし,それまでに「ダイアログキャンプ」の構想についてご相談した方々やその話を漏れ聞いた方々のご縁で,関心を示してくださる/お申し込みをしてくださった方々が既にいらっしゃることは事実です。(保育士さんもご参加の予定です。)内々での定員は20名程度と考えておりますので,是非お早めにお申し込みください。





何卒よろしくお願い申し上げます。




 3 「ダイアログキャンプ」の醍醐味


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グリーンヒル郷原の池と遠方に聳える城山
(撮影者 小桝雅典 於 広島県呉市グリーンヒル郷原 2019.5.29)


ここでは,「ダイアログキャンプ」の3つの醍醐味を簡潔にご紹介いたします。




(1) 自然散策ー心を癒し,心を開くー





「ダイアログキャンプ」の会場となる「グリーンヒル郷原」(広島県呉市郷原野路の里2-3-1)はその名のとおり「グリーン」に恵まれ,小高い「ヒル」に設けられた自然に溢れる憩いの空間です。研修施設も整っています。





「ダイアログキャンプ」では,2回の自然散策が計画されています。自然には疲労回復促進やストレス緩和などの回復効果(restorative effect)や治療的効果,問題解決能力の改善などがあると言われています。自然の〈声〉を聴きましょう。自然の〈一部〉に回帰しましょう。そして,日常生活で蓄積した諸々の疲れを癒し,心を開きましょう。「ダイアログキャンプ」に集うメンバーは必ずやあなたを受け容れてくれることでしょう。あなたもメンバーを受け容れることができるはずです。





お一人で自然を楽しまれるのも良いでしょう。初対面同士で自然に触れられるのも良いでしょう。





さあ,これで教育に関するホンネトークの前段の一ステージが出来上がりました。











グリーンヒル郷原リーフレット










(2) バーベキューパーティーー教育談議はご法度!!ー







野外で食事する仲間たち(提供 photoAC).jpg

野外で食事する仲間たち(提供 photoAC)









「ダイアログキャンプ」の初日,散策とアイスブレイク(第1回ホンネトーク)を終了したら,バーベキューパーティーが始まります。このパーティー,少し可笑しな約束があります。





「パーティー中,教育に関する話題は厳禁!!」





抑々,教育談議を目的とする企画で「教育談議厳禁」なのです。なぜならば,リラックスして〈他者とのふれあい〉を楽しんでいただきたいから。「教育」を離れた糸でもメンバーとつながっていただきたいのです。





しっかりと盛り上がりましょうね。









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グリーンヒル郷原の四つ葉のクローバー
(撮影者 小桝雅典 於 広島県呉市グリーンヒル郷原 2019.5.29)








(3) 3つのダイアログー炸裂するホンネトークー





「ダイアログキャンプ」のメイン企画は3つのダイアログ(〈対話〉・ホンネトーク)にあります。





アイスブレイク


【目的】自然の中を散策し,心を解放した後に,メンバー間の心的距離を縮めます。






質疑応答形式を交え,「大学(院)生ー現職教員」間の〈生〉の声で相互交流を図ります。











リアルトーク


【目的】年齢や立場などの垣根を超え,ホンネトークを行い,今後求められる〈新しい教育〉について思考を深め合います。






2日目の朝食時までホンネトークを繰り広げるノックダウン方式を採用します。飲み(呑み)ながら語り合い,眠くなったら自室を目指して退場してください(笑)。最後の一人になったら「リアルトーク」は終了です。











カームダウン


【目的】〈教育〉について獲得した新しい視点や情報(知識)を各自において〈相対化〉し整理します。






2日目にも自然散策が計画されています。自然に身を委ねながらホンネトークで得た新しい視点や情報(知識)について振り返ってください。その後,メンバー全員の前でそれらをアウトプット(表現)していただき,シェアリングしていきます。










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 4 禁止事項






ドレスコードについて,ネクタイ姿は厳禁です。平服でお越しください。
なお,勤務後にお越しの方々につきましては,スーツ姿で「ダイアログキャンプ」に参加していただいて構いませんが,受付時にネクタイをお取りください。
マジです。






「ダイアログキャンプ」当日,地元のスポーツ少年団が同施設で研修合宿を行っております。したがいまして,お取りになったネクタイをバーベキューパーティー時に頭部に巻かれるなど,青少年健全育成を阻害するような大人として,教員としてみっともない格好はご遠慮ください。












 5 「ダイアログキャンプ」の未来





未来に描く姿として主に3点あります。





「ダイアログキャンプ」の未来像

  • 全国規模の展開を考えています。リアルに指定の場所にお集まりいただくバージョンとオンラインバージョンです。
  • 「学生」と「現職教員」だけではなく,〈新しい教育〉について真摯な態度で考究する種々の立場の方々にお集まりいただきたいと考えています。
  • 規模と参加者間の〈絆〉を拡大しながら,末永く回を重ねていきたいと思います。







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グリーンヒル郷原から城山を臨む
(撮影者 小桝雅典 於 広島県呉市グリーンヒル郷原 2019.5.29)










「ダイアログキャンプ」には2つの理論が措定されています。













1 「鍛地頭-tanjito-」の《対話》理論

2 C・オットー・シャーマーのU理論












これらの理論について,次頁で紹介しております。関心をお持ちの方は是非ご一読ください。






画面を下にスクロールしていただき,「References」の次にあるページ切換ボタンをクリックしてください。
















 6 「ダイアログキャンプ」と《対話》理論





「ダイアログキャンプ」と当塾の副塾長 住本小夜子 が命名しました。ご覧のとおり,「ダイアログキャンプ」は「ダイアログ」と「キャンプ」との合成語です。「ダイアログ」は「対話」を意味し,「キャンプ」は自然に触れ,バーベキューパーティーで興ずるイメージを表現しています。





つまり,「ダイアログキャンプ」には,「自然に触れ,胸襟を開き,バーベキューパーティーで参加者同士が交流を深め,それを前提に,偽らざる自己を他者に解放しながら,高次の〈新しい教育〉を模索するため,思う存分〈対話〉を行っていただきたい。」との運営者の願いが込められているのです。ただし,「対話」ならば,わざわざ「ダイアログキャンプ」でなくても良いはずです。したがって,「ダイアログキャンプ」で行う〈対話〉には,特別の意味合いがあることになります。









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図1 《ありのままの自分探しの旅》模式図(作成:「鍛地頭-tanjito-」)











ジョハリの窓の模式図

図2 ジョハリの窓







「了解・到達不能の「ありのままの《自己(他者)》」(図1)とは,ジョハリの窓(図2)を援用すれば,「未知の窓」(図2)ということになるでしょうか。「自分も他者も知らない自己」のことです。





また,「自己」とは「実体を伴う自己」を言い,「自己を含む他者」とは「実体を伴う他人」や「自己の内なる他者」及び「自然」,「神仏」などをも含みます。(図1)















「自らの心の目を開き,他者の言説(価値観)を傾聴することから始まる〈対話〉は,あらゆる立場性(「小さな価値観」)の壁を越え,高次の価値(文化)の共創造(cocreation)に向かいます。それは恰も一個人において「了解・到達不能の「ありのままの《自己(他者)》」を希求する《旅》」に酷似しています。了解・到達不能の「ありのままの《自己(他者)》」を希求するには,「自己」が〈自己〉と〈対話〉を持たなければなりません(モノローグ)。さらに,「自己」は「他者」と〈対話〉する過程を大切にしなければなりません。そのために,「自己」は心の目を確と見開かなければならず,「他者」の言説(価値観(ものの見方や考え方))を〈相対化〉しなければなりません。その後,「自己」は再び〈自己〉と《対話》を持ち,〈相対化〉した〈他者〉の言説を媒介にして「了解・到達不能の「ありのままの《自己(他者)》」と《対話》する《旅》に出かけようとします(〈自己〉の《相対化》)。しかし,「ありのままの《自己(他者)》」は了解・到達不能ですから,〈自己〉は迷界を彷徨い続けることになります。そこには激烈な〈苦しさ〉が伴います。それが,人間が成長するということなのです。」

オンライン面接試験対策講座 よくあるご質問Ⅱ-1(3),一部引用






「上記の引用は当塾の〈対話〉理論の根底を成す〈ありのままの自分探しの旅〉において,〈対話〉について説明したものです。簡潔に述べれば,対話には2種類あります。「「自己」ー「自己を含む他者」間及び「「自己」ー〈自己〉」間で営まれる対話(図1)です。まず,私たちは前者の〈対話〉により自己を〈相対化〉し,〈自己〉を認識します。「自己」はその〈相対化〉された〈自己〉とさらに《対話》を営みます。これらを繰り返すことによって,決して了解し到達することのできない「ありのままの《自己(他者)》」に近接しようとします。近接できないもどかしさも然ることながら,日々,繰り返し営まれる〈対話〉や《対話》には喜びもあれば苦衷も伴います。それは正に悲喜こもごもの《旅》と言って過言ではありません。当塾はその有様を「人間が成長する」ことと捉え,それを《人生》と呼ぶのだと考えています。そういった意味で,〈対話〉や《対話》は「自己」が「(〈自己〉を含む)他者」と鬩ぎ合う営為であり,《人生》そのものだと言えるのです。

そうした側面からも,教職員は教育活動の中に〈対話〉や《対話》を営む〈場〉を創造していかなければなりません児童生徒が主体的に〈対話〉や《対話》を営むことができる能力を培っていくために。そのためにも,(前提として)教職員自らが《対話力》を身に付ける必要があるのです

〈ありのままの自分探しの旅〉を自然と営んでいる教職員こそ〈ホンモノの教職員〉と言えるのです。」

「いじめの問題への取組み(巻2)」(小桝雅典,BLOG「鍛地頭-tanjito-」,メルマガ第12号,2020.2.20)











「ダイアログキャンプ」の「ダイアログ(対話)」には2つの機能があります。





1つ目の機能は自己の《相対化》〉です。参加者は自然散策により胸襟を開き,他の参加者(「実体を伴う他者」)と交流しやすい心的環境をつくった上で,とことん「対話」を繰り返します。と同時に,参加者は他の参加者との「対話(言述・言表)」を通して,「自己内の他者」とも〈対話〉を営みます。その〈対話〉によって「自己内の他者」を含む参加者(「実体を伴う他者」)の言説は〈相対化〉され,〈内化/外化〉された〈情報(結果)〉は新たな〈自己〉を生成します。新たな〈自己〉は「自己」に語り掛け,「自己」は新たな〈自己〉に語り掛けることによって,両者はさらなる《対話》を営みます。こうした「〈対話〉➡《対話》」が繰り返し奏でるルフランは「自己」の内的世界に〈多視点〉を形成し,「了解・到達不能の「ありのままの《自己(他者)》」(≒「未知の窓」(図2))に近接し始めます。これを「自己の《相対化》」と呼びます。このような一連の営みは〈豊かな自己〉を形成します。





2つ目の機能は高次で〈新しい教育〉を希求する入り口に参加者を誘うことです。「ダイアログキャンプ」で全ての参加者は上述した1つ目の機能を満喫します。教育を語る「ダイアログ(対話)」は全ての参加者間で鬩ぎ合いを続けるのです。参加者間に生起したテーゼとアンチテーゼは昼夜を経由してジンテーゼに辿り着こうとします。恐らく,「ダイアログキャンプ」初回の今回は「テーゼーアンチテーゼ」間で矛盾を〈矛盾〉として内包したまま立ち往生してしまうことの方が多いのではないでしょうか? しかし,それは決して責めるべきことではありません。ジンテーゼとしての〈新しい教育〉を〈共創造(co-creation)〉する旅は幕を開けたばかりの長丁場です。ともすると,〈新しい教育〉は人類にとって了解・到達不能の神域にある代物かもしれません。ですが,〈矛盾〉を抱えたまま「テーゼーアンチテーゼ」を超越し,ジンテーゼを希求・探究する姿こそ,《教育》以外の何モノでもないのかもしれません。「ダイアログキャンプ」は全ての参加者を,「キョウイク」という名の人類最高・最善の営為に誘う急先鋒たり得るのです。









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グリーンヒル郷原の緑
(撮影者 小桝雅典 於 広島県呉市グリーンヒル郷原 2019.5.29)









 7 「ダイアログキャンプ」とU理論





筆者は「ダイアログキャンプ」を構想する際,その理論的なバックボーンを「U理論」((次の書籍を参考にされたい。『U理論 過去や偏見にとらわれず,本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー著,中土井僚・由佐美加子訳,英治出版,2010.11),『出現する未来から導く U理論で自己と組織,社会のシステムを変革する』(C・オットー・シャーマー,カトリン・カウファー著,由佐美加子・中土井僚訳,英治出版,2015.7)))に求めました。しかし,当該の理論をありのまま再現・追試することは至難の業です。ですから,「ダイアログキャンプ」はその真似事に過ぎないかもしれません。









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図3 共感知と共創造のプロセス:プレゼンシング
(C・オットー・シャーマー,カトリン・カウファー著『出現する未来から導く』,p.44)より









「ダイアログキャンプ」に措定した「U理論」と「ダイアログキャンプ」とを重ね合わせながら,「ダイアログキャンプ」の真のねらいがどこにあるのかについて簡単にお話します。





なお,「U理論」の簡易な紹介は『出現する未来から導く U理論で自己と組織,社会のシステムを変革する』(C・オットー・シャーマー,カトリン・カウファー著,由佐美加子・中土井僚訳,英治出版,2015.7,pp.43-47)から必要箇所を引用・抜粋することによって行います。その際,図3を参考にしてください。












「1 エネルギーは意識に従う。どこかに意識を向けると,そこにシステムのエネルギーが流れていく。「エネルギーは意識に従う」のなら,我々は避けようとしているものから,現実にしたいと思うものへと,意識の方向を変える必要がある。」

前掲書p.43,下線は筆者が施した。以下,同様。






脳科学の分野が同様の事を述べています。脳は生来マイナスの思考を行うのだとか。チャレンジしようとする意志にブレーキを掛けるのは脳機能によるようです。だからこそ,「プラス思考」が叫ばれたのでしょう。脳にプラスの負荷を与えれば,脳はプラスに機能してくれるようです。それは現実に投影します。「ダイアログキャンプ」において意志(意識)の向かう先は〈新しい教育〉を〈共創造(co-creation)〉することにあります。









「2 Uの三つの動きに従う。この旅がU字形をとることから,我々はこれをUプロセスと呼んでいる。変容の最も深い点(Uの底)に達するには,まず思考と心と意志を開くことによってUの左側を下り,底にある「針の穴」をくぐり抜ける。そしてUの右側を上がって新しい現実を創り出す。(図4((本ブログでは「図3」))を参照)。(後略)」

前掲書p.44






図3をご参照ください。愈々「U理論」の核心に迫っていきたいと思います。当該理論の概略は後に譲るとして,この理論を実践するために必要なことから申し上げます。それは「思考と心と意志を開く」(左欄の下線部)ことなのです。そのことはヘーゲル弁証法でいうところの「アンチテーゼ」を一旦受け容れる(図3では「迎え入れる」)ことにもつながります。当塾で述べるところの〈相対化〉の一過程を示します。「ダイアログキャンプ」で「自然散策」を実施する意図は〈自然の力〉を借りて,参加者に自然に回帰していただき,「思考と心と意志を開く」ためなのです。









「a Uを下る――ひたすら観察する。ダウンローディングをやめ,最も可能性が大きい場所,取り組んでいる状況にとって最も重要な意味を持つ場所に完全に自分自身を没入する。」

前掲書p.44






左欄の引用は,図3のU字形の左側を説明しています。当塾にとって「ひたすら観察」して見えてくるものは旧態依然とした「教育」の在り方(表層でしか理解されない「教育」と表層だけを生きようとする教職員の姿)です。我々は何人も「取り組んでいる状況にとって最も重要な意味を持つ場所」に己が身を投じる必要があります。当塾を含めた教育関係者は〈新しい教育〉(の〈共創造(co-creation)〉)に身を投じなければならないのです。古く見直されることのない習慣的・習俗的・習癖的で悪癖とも言うべき「ダウンローディング」(≒乳幼児・児童・生徒を抜きにし,生業だけに身を窶したオートマチックな学校教育など。次の引用「b」では「過去の物語」。)を止め,「最も重要な意味を持つ場所に完全に自分自身を没入する」時代が到来しているのです。「ダイアログキャンプ」は正に「没入する」に相応しい〈場〉なのです。〉











「b Uの底で――一歩下がって,内省する内なる知(knowing)を出現させる知が表面に浮かびあがってくるような静寂の場所へ行く。深く聴く場から学んだことのすべてを共有し,問いかける。「ここで出現しようとしているものは何か」「それはこれからの旅にどうかかわってくるか」「過去の物語にしがみつくのではなく,未来の物語の一部になるにはどうすればよいか」と問う。」

前掲書p.44






「Uの底」(図3では「「私とは何者か?」「私の成すことは何か?」」の位置)には,「知が表面に浮かびあがってくるような静寂」があります。時折,内的世界は外的世界に呼応し,その逆もあります。だから,「ダイアログキャンプ」の舞台を自然に溢れるグリーンヒル郷原に定めたのです。その場で左欄にあるような問いをそのまま「自己」及び「他者」に投げ掛けるのです。当塾の述べる〈相対化〉が最も深まる段階です。









「c Uを上る――直ちに行動する行動することによって未来を探る。プロトタイプを作る。小さくすばやくタイムリーにプロトタイプで未来を探る。そうすれば,すべての重要な利害関係者から迅速にフィードバックが得られ,アイデアを進化させて繰り返すことが可能になる。」

前掲書pp.44-45






初回に当たる今回の「Uの旅」(「了解・到達不能の《自分》探しの旅」(図1))がどのステージまで到達できるか,それは未知数です。しかし,この旅が継続的に可能であるならば,「ダイアログキャンプ」は必ずプロトタイピングのステージを迎えます。また,今回の「旅」だけで生成を目指す小さな小さなプロトタイプは当塾によって利害関係者(ステークホルダー)に還元されます。楽しみにしておいてください。











「3 自己の端(エッジ)へ行く。組織の中でこのプロセスを用いるには,新しいリーダーシップのテクノロジーで強化する必要がある。このテクノロジーの核心は,開かれた思考,開かれた心,開かれた意志という三つの道具を整えることにある。思考が開かれていれば考え方の古い習慣を保留することができる。心が開かれていれば共感する,つまり,ほかの人の目を通して状況を見ることができる。意志が開かれていれば,手放すこと,新しいものを迎え入れることができる。」

前掲書p.45,引用文中の「保留」及び「共感」は原文では太字表記。






左欄の下線部は正に当塾の述べる〈相対化〉の過程を共時的,通時的に表現しています。「思考」,「心」及び「意志」が開くためには「ダイアログ(「対話」)」がその鍵を握るのです。この場合の「ダイアログ」は〈対話〉・《対話》に他なりません。(図1)そういう意味で,「ダイアログキャンプ」の目的は「保留する」こと,「共感する」こと及び「手放す」ことにあるとも言えるのです









「4 針の穴をくぐり抜ける。(前略)「針の穴」という句は,古代エルサレムにあったという門を指している。らくだにエルサレムの門を通り抜けさせるには,らくだの背の荷物をすべて下ろさなければならなかった。同じように,我々がUの底の針の穴をくぐり抜けようとすれば,すべてを手放し,本質的ではない荷物はすべて下ろさなければならない。門を通るということは,我々の旅の二つの根源的な問いに出会うことだ。「私の真の自己(Self)とは何者なのか」と「私の成すこと(Work)は何か」である。大文字のSの自己は,自分の最高の未来の可能性である。大文字Wの成すこととは,人生の目的意識,または使命である。それを行うために我々がこの地球に存在していることである。」

前掲書p.45






「ダイアログキャンプ」において参加者はUの底で「二つの根源的な問いに出会」います。「教育」をエピステーメーに「私の真の自己(Self)とは何者なのか」と「私の成すこと(Work)は何か」ということです。前者の「自己」は〈教職員〉及び〈教育〉を考える者としての「最高の未来の可能性」を言います。また,後者は〈教職員〉及び〈教育〉を考える者としての「目的意識,または使命」のことを指します。そこで,「ダイアログ(「対話」)」を繰り広げ,「Uの底の針の穴をくぐり抜けようとすれば」,参加者は「すべてを手放し」,「本質的ではない教育」,すなわち数多くの「教職員」や「教育」を考える者が「教育」と思っているものを「すべて下ろさなければならない」のです。このことを前提に〈共創造(co-creation)〉が屹立してくるのです。









「5 三つの敵を変容させる。Uの旅をする人が少ないのはなぜか。この深い知のプロセスに気づいている人は多いのに,より大きなシステムの中でめったにこれが起こらないのはなぜか。それは,この旅に出ようと決意すると,たちまち三つの大きな敵に出会うからだ。評価・判断の声(VoJ:開かれた思考を塞ごうとする),諦め・皮肉の声(VoC:開かれた心を閉ざそうとする),恐れの声開かれた意志を閉ざそうとする)である。」

前掲書p.46






例に違うことなく,いや,より一層学校教育の世界に飛び交う3つの声。こうした声が発声される主因は乳幼児・児童・生徒を蔑ろにし,内的世界を志向・嗜好する教職員の自我中心主義(≒エゴイズム)にあります。つまり,こうした教職員は「開かれた思考・心・意志」を持たない/持とうとしない,すなわち,自己を〈相対化〉できない人たちです。勿論,こうした教職員が集団化する世界に〈開かれた未来〉は存在しません乳幼児・児童・生徒のために自我中心主義(≒エゴイズム)を超克し,大人の眇眇たる鍔迫り合いを即刻取り止め,思考・心・意志を開かなければならないのです。









「7 会話の場を討論から対話へ,そして集合的創造性へと変容させる空間をホールドする。どの社会的な場にも器が必要だ。対話や集合的創造性などの高度なレベルの会話には,質の高い器とホールドされている空間が必要である。システムの中で「会話の質を変える」とは,関係性と思考の質を変容させること,つまり明日の結果の質を変えることだ。」

前掲書p.46






左欄の引用で当「ダイアログキャンプ」が何を意図しているのかが明確になったと思います。また,学生と話をしている中で強く感じていたことも本引用で解決するのだと思います。何を強く感じていたかということをご説明すると,「キャンプ」とする名称が誘発するのか,学生の脳裡では「ダイアログキャンプ」=「自由の空間」と思っている節があるということです。「質の高い器」とは,ある意味,「システム」のことでもあります。「システム」とは,すなわち「制約」「枠組み」などを意味します。考えてみれば,それらが存在するからこそ,二項対立的に「自由」を連想し,「自由」に逃避し,そこに「理想」を価値付けしようとするのだと思います。これも自我中心主義(≒エゴイズム)の弊害です。しかし,本来,我々が社会の成員である限り,つまり社会システムから解放されない限り,〈自由〉など存在しないのです。「ダイアログキャンプ」ではそのことを〈知る〉ことになるでしょうし,運営者自身が「質の高い器」でなければならないのです。














「8 不在化アブセンシングの破壊的な動きを避けるために,プレゼンシングの源を強化する今日の社会は二つの強力な社会的な場であるプレゼンシングと不在化の相互作用から生まれている。プレゼンシングの場は,思考,心,意志を開くことを通して機能する。地球上にはこのプロセスの感動的な例が多数あることがわかっている。しかし,組織やシステムで働く誰もが,もう一つの場があることを知っている。その場を特徴づけるのは,開かれた心で行動するのではなく,「我々」対「奴ら」の構図にとらわれていること,開かれた意志で行動するのではなく,一つの硬直したアイデンティティの中に凍りついていることだ。これら三つの特徴を持つ社会システムを何と呼ぶか。原理主義である。原理主義は,思考と心と意志を閉ざし,凍りつかせた結果だ。開き,温め,光を当てるのと対極にある。」

前掲書pp.46-47

    





左欄の引用は現学校現場を言い得て妙と言えます。自我中心主義(≒エゴイズム)に裏付けられた「我々」対「奴ら」の二項対立の構図で成り立っているのが現学校現場(=教職員の世界)と言って過言ではないからです。しかも,学校現場の場合には「アイデンティティ」というよりも「一つの硬直したイデオロギーの中に凍りついてい」ます。したがって,今程,「プレゼンシング」が必要な時はないのです。「プレゼンシングとは,センシング(sensing 未来の可能性を感じ取る)とプレゼンス(presence 今この瞬間の在り方)を組み合わせた(注 著者による)造語」((前掲書p.42))です。「自分の最高の未来の可能性を感じ取り,具現化すること――出現したがっているものの存在から行動すること」((前掲書p.42))を意味します。そのためにも「他者」の言説を心静かに傾聴しましょう。そして,〈自己の内なるボイス〉にそっと耳を傾けましょう(≒〈相対化〉)。そうした行為をもって,「我々/奴ら」の図式を超越していきましょう。目指す先は「我々(テーゼ)/奴ら(アンチテーゼ)」を止揚(aufheben)した先に〈共創造(co-creation)〉され出現するはずのジンテーゼであるプロトタイピングされた〈新しい教育〉なのです。
















【あわせて読みたい】

「The パクるな!!」-オリジナリティーを求めて-(第6回)
(小桝雅典,BLOG「鍛地頭-tanjito-」,2019.6.4)











皆様のご参加を衷心よりお待ち申し上げております。
〈新しい時代〉を担う乳幼児・児童・生徒

〈新しい教育〉を支えるあなたのために。


「鍛地頭-tanjito-」
























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グリーンヒル郷原の緑
(撮影者 小桝雅典 於 広島県呉市グリーンヒル郷原 2019.6.2)









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2019年11月25日

〈ホンモノの教員〉は〈ホンモノの教員〉にしか創れない。


スマートフォン・トーク(提供 photoAC)
















業 務 内 容

チェック教員採用試験合格道場 オンライン教員養成私塾
  〇 まずは《自分を知る》ことから始めよう 

     ➡ 実践力の基礎を身につけ,自信をもって教壇に立つことが出来ます!!


チェックオンライン面接試験対策講座
  〇 「鍛地頭-tanjito-」メソッドで自己の強みと弱みを確と認識

     ➡ 面接試験合格後も組織で生かせる!!


チェック研究のできるこどもを育てるオンライン言語(運用)能力育成私塾

 ※対象 高校生
  〇 探究的な学習及び小論文作成等による〈言語能力〉及び〈言語運用能力〉の育成

     ➡ 他者」と〈新しい文化〉を〈共創造(co-creation)〉する能力を鍛える!!


チェック育児・家庭療育・学校生活についてのオンライン「はてな」お悩み解決ルーム

 ※対象 保護者,こども,教育に関心のある方
  〇 周囲に言えない自分だけのお悩み… 〈ガイダンス・カウンセリング〉で私たちがお伺いします

     ➡ こどもも大人も明るく笑顔になれる!!


チェック教育セミナーの開催
  〇 種々のお悩みや教育論を織り交ぜたテーマを設定

     ➡ 〈理論〉と〈実践〉とを交えた内容で分かりやすい!!



チェックBlog,Twitter,Facebook及びホームページなどによる教育論の発信


  〇 〈教育学〉と〈心理学〉などの視点から,育児・家庭療育・学校教育等について熱く語ります

     ➡ 随時更新中




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生きる自分への自信を持たせる「鍛地頭-tanjito-」塾長の小桝雅典です。











👆 詳細については,クリックしてください。





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メリットとデメリット(提供 photoAC)






全て無料!! 4Openchat開設!! 参加/退会が自由!!




教員採用試験なんでも相談

「はてな」解決ルーム「鍛地頭-tanjito-」

https://line.me/ti/g2/DUCLOKAaU_zleSTVRB2qBw

教員採用試験に関する情報交換と励まし合う仲間の形成

現在,教員採用試験 無料対策講座 として機能しています。

コンプライアンス演習問題の解答・解説と「場面指導」の解説とを

タイアップさせた〈解説〉付きです!



みんなで創る〈新しい教育〉を求めて

教育研究の寺子屋 オンライン「鍛地頭-tanjito-」

https://line.me/ti/g2/045PVtUtl4jsUMly3HVQoA

乳幼児・児童・生徒のための教職員としての力量磨き



作文・小論文のオンライン添削

言語(運用)能力育成私塾「鍛地頭-tanjito-」

https://line.me/ti/g2/zcFWiDS93TwDTAnHYf-77A

 小学生から大学(院)生までの表現力の育成



育児・家庭療育・学校生活の「はてな」解決ルーム「鍛地頭-tanjito-」

https://line.me/ti/g2/X2hoZxBIFqD5Imf3kqUIug?)

育児・家庭療育の悩み事及び学校でのトラブル相談



いずれも気さくにトークをしていきたいと考えています。

二項対立を超越できるトークですよ。



それぞれのトークルームの趣旨は,

ルーム内にトークしています。

参加前にトークを見ることが可能ですからご覧ください。



上記のURLからルームに入ってください。

画面下の「参加」をタップし,

プロフィールを設定して

画面右上の「参加」をタップするとルームに入れます。



忌憚のないトークを致しましょう。

 


👆 詳しくは,上掲の「〈ホンモノの教員〉は〈ホンモノの教員〉にしか創れない。」をお読みください。















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2019年10月23日

「学校はブラックな職場」言説の〈相対化〉


教育活動には種々の態様があります。また,一つひとつの教育活動には,それぞれの教育的意義及び目的/目標とされる効果等があります。しかし,遺憾ながら,それらの意義や教育効果の目標化などは,日々の教育実践の中で忘れられがちです。


そこで,具体的な教育場面を取り上げ,種々の教育活動の根底にある教育的意義や目標化されるべき教育効果などを再確認するため(下位目的),本カテゴリーに当塾の塾長による教育実践に根付いたショートブログを書き下ろすことにいたしました。その上位目的は,次のとおりです。


〈乳幼児・児童・生徒の未来に羽搏く成長〉に資する教育実践の創造


日々の真摯な教育実践の参考としていただければ幸甚です。また,教員採用候補者選考の「場面指導」にもお役立てください。






【今回のポイント】

「学校はブラックな職場」言説を脱構築(déconstruction)せよ。
しかし,「こどもたちをより良くする」という教育の〈真理〉を解体してはならない。



「学校はブラックな職場」との言述行為が,学校現場を未経験の受験主体を教職から回避させている現実がある。


受験主体の中にはホントウに乳幼児・児童・生徒のためになる教員の卵もいる(た)はずである。


「ブラック」を言述することはその言述主体の意識裡に,意識/無意識を不問として「ホワイト」があるからである。


「ブラック/ホワイト」は二項対立(物心二元論・西洋思想)の思考性によるものであり,「ホワイト」のイメージは教員によって異なるものもあり,共通するものもある。


二項対立は自我中心主義(≒エゴイズム(egoism))を生産し,教職員によって異なる「ホワイト」は自我中心主義(≒エゴイズム(egoism))の産物である可能性が高い。


そうした二項対立を止揚(aufheben)したジンテーゼ((「総合」のこと。「㋑《〈ドイツ〉Synthese》ヘーゲル弁証法で、相互に矛盾する定立と反定立とを止揚すること。合(ごう)。」(コトバンク:総合(読み)そうごう(英語表記)synthesis,そう‐ごう〔‐ガフ〕【総合/×綜合】,デジタル大辞泉の解説,出典 小学館)))のない土壌に教職員に必須の授業力,創造力及び豊かな人間性((参考:「すなわち,「はじめに」で触れたとおり,‘子供のためであればどんな長時間勤務も良しとする’という働き方は,教師という職の崇高な使命感から生まれるものであるが,その中で教師が疲弊していくのであれば,それは‘子供のため’にはならない。教師のこれまでの働き方を見直し,教師が我が国の学校教育の蓄積と向かい合って自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで,自らの人間性や創造性を高め,子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになることが学校における働き方改革の目的であり,そのことを常に原点としながら改革を進めていく必要がある。」(「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申),中央教育審議会,平成31年1月25日,p.7)))は生産されない。


なぜならば,表層でいくら「乳幼児・児童・生徒のため」と言述しながら,内実,自己中心化の発想が基盤となっているからである。


ホントウの意味での〈乳幼児・児童・生徒のための自己組織化(self organization)((「生命の発生や社会構造の成立に見られるように、混沌状態から複雑な構造が自律的に形成されてゆくこと。循環や自己言及などの哲学的問題ともかかわりをもつ。」(コトバンク:自己組織化(読み)じこそしきか(英語表記)self organization,じこそしきか【自己組織化】,大辞林 第三版の解説,出典 三省堂)))〉を教職員たちに望む。









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posted by tanjito at 17:23| 広島 ☁| Comment(0) | 「鍛地頭-tanjito-」の教育実践編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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